138151 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

JUSTY-NASTY

JUSTY-NASTY

さよなら人類

さよなら人類/たま

二酸化炭素をはきだして あの子が呼吸をしているよ
どん天模様の空の下 つぼみのままでゆれながら
野良犬はぼくの骨くわえ 野生の力をためしてる
路地裏に月がおっこちて 犬の目玉は四角だよ

今日人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

アラビヤの笛の音ひびく 町のはずれの夢のあと
翼をなくしたペガサスが 夜空にはしごをかけている
武器をかついだ兵隊さん 南にゆこうとしてるけど
サーベルの音はチャラチャラと 町の空気を汚してる

今日人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

歌をわすれたカナリヤ
牛をわすれた牛小屋
こわれた磁石をひろい集める 博士はまるはげさ

あのこは花火を打ち上げて この日が来たのを祝ってる
冬の花火は強すぎて ぼくらの体はくだけちる
ブーゲンビリヤの木の下で ぼくはあのこを探すけど
月の光にじゃまされて あのこのかけらは見つからない

今日人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ
今日人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

サルにはなりたくない
サルにはなりたくない
こわれた磁石を砂浜で ひろっているだけさ

今日人類がはじめて 木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

サルになるよ
サルになるよ


© Rakuten Group, Inc.
X